変なのっ!国士無双の大将軍 韓信(10) [変なの?英会話教材]

斉王となり、項羽の勧誘を受ける
こうして斉を完全に制圧した韓信(英語 Han, Shin)は、支配者が変わって不安定になった情勢を鎮めるため、仮の王になりたいと劉邦に申し入れます。

項羽と直接対決を続けて疲弊していた劉邦(英語訳 Liu Bang)は、韓信の要求に激怒しかけますが、軍師の張良(英語 ChoRyo)になだめられ、韓信の申し出を受け入れます。

張良はここではねつけると、名声と大きな軍事力を得た韓信が独立してしまう危険性があると劉邦に進言したのです。

劉邦はこれを受けて韓信に「仮の王などと言わず真の王となれ」と告げ、韓信は大将軍から斉王へとその地位を進めます。

この時の韓信はまだ27才で、若くして異例の大出世を遂げたことになります。

そしてその韓信の元に、今度は項羽(英語名 Xiang Yu)から和睦の使者が送られてきました。

項羽もまた、かつては歯牙にもかけていなかった韓信が、もはや無視できない存在になっていると認識したことになります。

武渉という使者がやってきて、「劉邦は項羽に見逃されても裏切って攻めこむような信頼のできない人物なので、従わないほうがよいでしょう。

漢から離脱して、楚と共に戦いましょう」と韓信に勧めます。

これはかつて劉邦が項羽の怒りをかって殺害されそうになった時、配下のとりなしによって見逃されたことを指しています。

にも関わらず劉邦(英語訳 Liu Bang)は項羽に反乱を起こしたので、信頼できる人物ではないという指摘でした。

武渉はそのように説得しますが、韓信(英語 Han, Shin)は項羽に仕えていた時代に取り立ててもらえなかったことを恨んでおり、大将軍、そして斉王に取り立ててくれた劉邦に恩義を感じていたため、これを拒絶します。

その後、さらに弁士の蒯通から「独立して漢(劉邦)・楚(項羽)・斉(韓信)の三国で天下を三分し、漢・楚の両者が争って疲れたところを討ち破って天下を得るべきです」と、まるで三国志の諸葛亮のごとき進言を受けますが、韓信はこれも拒絶し、劉邦に従う道を選びます。

この進言によって劉邦に憎まれることを恐れた蒯通は、韓信の元を出奔します。

この時の決断が、後に韓信の身に不幸を招くことになります。

劉邦にとっては幸いなことでしたが、こちらは張良の進言を受け入れて韓信に斉王の地位を与えたことが、その幸運をもたらしたことになります。

このように、劉邦(英語訳 Liu Bang)は人の有益な助言を素直に受け入れるたちであり、それが彼が王者に押し立てられた主な要因でした。
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変なのっ!国士無双の大将軍 韓信(9)

出合い半渡に乗じて龍且を討つ



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韓信(英語 Han, Shin)に敗れた後、斉の残党はこれまで敵対していた項羽(英語名 Xiang Yu)に救援を求めます。
斉を押さえる出合い系好縁と見て、項羽は配下の龍且と周蘭を将として、20万の大軍を派兵します。
周蘭は持久戦を行うよう龍且に進言しますが、龍且は韓信が臆病者だと侮っており、正面から野戦を挑みます。
これに対して韓信は、またも川を活用した作戦で迎え討ちます。
韓信は広くて浅い川の周囲を戦場として選び、決戦の前夜に川の上流をせき止めて水位を下げておきます。
そして戦場で龍且と対峙すると、機を見て韓信は退却を始めます。
もとより韓信を侮っていた龍且は疑いもなく出合い追撃を開始しますが、これが韓信の罠でした。
龍且の軍勢の半分ほどが川を渡ったのを見て、韓信は前夜に築いておいた堤防を切り、川を増水させ、残りの半分が渡れないようにします。
川に押し流された兵もおり、戦力が半分以下になった龍且の軍勢を包囲して攻撃をしかけ、これを壊滅させました。
こうして韓信を侮った龍且は川の増水によって退路を絶たれて捕虜となり、処刑されてしまいました。

このように、韓信の戦術は

・川との出合いを活用して敵の意表をつく

・自分を侮らせて敵の油断を誘う

このふたつの原則をもって、出合い状況に応じて柔軟に作戦を立案していたことがうかがえます。
韓信はもともとは浮浪者同然の身分で、臆病者だという風評がありました。
これらを払拭することもなく、それを利用して戦術に組み込めるほどに韓信は怜悧な精神を持っていたことになります。

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